「絵を描くのが好き!」というイラストレーター志望のInstagramのフォロワーさんから「パソコンがなくてもできるの?IllustratorやPhotoshopは必須?」とご質問いただきました。
フリーランスのイラストレーターになるために、必要スキルもあわせて記事にしたいと思います。
趣味から一歩踏み出して、好きな「イラスト」を仕事にする=『イラストレーターになる』にはどのようなスキルが必要になってくるのでしょうか?
では、いってみましょう!
趣味と仕事ではソフト(アプリ)が違う
私は趣味のInstagramで、娘と息子の日常などのイラストを描いております。
私の様にお子さんの成長記録をイラストで発信しているママは以外にもたくさんいらっしゃいます。
そんなイラストを描くことが好きなママの投稿をいつも楽しく拝見させていただいているのですが、フォロワーさん含め、プロ並みに絵がお上手な方も多くてびっくりしています。
こいつは眠らせるにゃぁ、もったいない。
完全に私のイラストのクオリティのヤバさが浮き彫りになります。(おい、プロ!どうした!!って言わないで(笑))
大丈夫、私のイラストを見たらきっと、「私でも行けそう!」そう思うでしょう。( ;∀;)
さて、みなさんいつも何を使ってイラストを描かれているのでしょうか?
有料アプリを利用されている方もいらっしゃると思いますが、よく聞くのは、アイビスペイントですかね。
結構愛用者が多いです。無料とは思えない機能です。
私自身、Instagramで描いているイラストは無料のアイビスペイントです。
最近、ずっと欲しかった「フォルダ」機能が追加されて、かーなーりー嬉しいです。
アイビスペイントはうまく使いこなせれば、ハイクオリティなイラストも描けそうです。
特に、有料版にすれば幅はすごく広がりそうです。
しかしながら、私は仕事では「アイビスペイント」は100%使いません。
なぜかというと色々理由はあるのですが、代表的なところで言えば以下です。
- 機能が物足りない
- やっぱりAdobeが好き&慣れている
- クライアント様にデータを渡す場合に困る
- 修正する際に困る
- とにかく管理に困る
まぁ、いろいろ掘り下げればキリがないので、とりあえず最後までお読みいただければわかるかと思います。
2種類のグラフィックソフトウェア
基本的に、イラストを描く画像オブジェクトには2種類の形式が存在します。
初心者さんでもわかるように、簡単に説明していきます。
以下に説明する2種類の形式のソフトを、求められているイラスト・受注内容に応じて使い分ける必要があります。
ラスタ形式(ペイント系)
代表的なソフトは「Adobe Photoshop」です。
濃度の違う点を並べて描いていくイメージです。
写真などの複雑な画像を扱う際にはこちらですが、大きなものになるとデータ量も大きくなりがちです。
筆で塗ったような繊細な描画も可能です。グラデーション・ぼかしも得意です。
ただ、拡大や縮小には向いていません。
ベクタ形式(ドロー系)
代表的なソフトは「Adobe Illustrator」です。
線や色、カーブなどを数値で管理して表示させています。
単純なイラストや、ロゴ制作などに向いています。
データ量も小さく大変扱いやすいです。
拡大・縮小が得意です。
サイズ変更(拡大)の依頼があっても、キレイに拡大できます。
ただ、複雑な表現には向いていません(数値では表現しきれない)。
Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター):ベクタ形式(ドロー系)
いわずもがな。
先程説明したように、ベクタ形式(ドロー系)代表格です。
イラストレーターといえば、この「Adobe Illustrator」が有名どころですね。
世界中で愛されるAdobe Illustrator。「イラレ」とも呼ばれています。
現在、Webデザイナー~グラフィックデザイナ、イラストレーターなど様々な「デザイン」をお仕事にしている方のほとんどが使用していますね!超有名ソフトです。
ロゴなどの比較的簡単なデザインから、商品パッケージ、バナー、看板、パンフレットなど、わりと何でも使います。
私自身も、なんでもかんでもこれでデザインしています。
時には、イラレで簡単なイラスト付き提案書を作ることもあります。(←使い方間違ってんのかな?汗)
ずっと使っているので、操作に慣れているのもあって、ささっと描いちゃうんですが、結構クライアント様のウケがいいです。
私の愛用歴は…20年!!(笑)
ずーーーーっとお世話になっております。
「Adobe Illustrator」はイラストレーターを目指す方は必須のスキルになります。
データは「.ai」という拡張子になります。
仕事の種類にもよりますが、企業や制作会社、代理店などのお仕事を請け負う場合は
ってよくあることなんです。
なので、アイビスペイントなどの無料ソフトや、JPEG画像などでの書き出しだとNGです。
イラストレーターと名乗るからには、Illustratorは出来ないと仕事の幅が狭まります。
仕事のやり方・選び方次第ではなくても代用はいけそうですが、将来的にイラストレーターとして食べていけるレベルになるにはこのスキルは必須です。
★対応デバイス:PC、(iPad版は現在開発中)
Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ):ラスタ形式(ペイント系)
こちらは先程説明したようにラスタ形式(ペイント系)の代表格です。
こちらも世界中のクリエイター達から広く愛される定番ソフトです。
Photoshopも超有名ですよね。「フォトショ」とも呼ばれていますね。
フォトショは、写真の補正や編集、合成などが得意です。
画像を扱う場合や、複雑な塗り、描写の際はこちらを使用します。
こちらも私の愛用歴は…20年!!(笑)
「イラストレーター」を仕事としてやっていくには、様々なイラストを要望されますので、やはり複雑なイラストも描けるように「Photoshop」は必須のスキルかと思います。
データは「.psd」という拡張子になります。
こちらも・・・
★対応デバイス:PC、iPad(出たー!)
ただ、まだまだPC版の機能には追い付いていないのですが、現在もどんどん改良を重ねているようなので、私自身、期待しまくってます。
Adobe Fresco(アドビフレスコ):無料!iPad版アプリ
こちらは私の中で革命ですね。Adobeから、進撃のお絵描きアプリの登場です。
これまでさんざん紹介してきた、IllustratorやPhotoshopで知られるAdobeから・・・
ついに出ました、待ってましたー「Adobe Fresco」!
まさに、絵を描く人のための、絵を描くことを自由に楽しむための、プロ仕様のお絵かきアプリといっても過言ではないでしょう。
こちら、iPadで使用します。
IllustratorとPhotoshopのいいとこどりです。
ラスタ形式(ペイント系)とベクタ形式(ドロー系)が混ざった感じです。
いざ使ってみると、もはや感動しかないです。
キャンバス上で混ざり合う水彩絵の具と油絵の具・・・あぁぁぁ・・・快感!!(気持ち悪いとか言わないでw)
iPadを持っている方は、無料なので是非、試し描きしてみてください!!
絶対私の興奮の理由がわかるはずです。
今から検討されるなら絶対おすすめです!!
さすがはIllustratorとPhotoshopと同じくAdobe社の製品なので、Photoshop iPad版との連携も可能です!
iPad版Illustratorもそうなるのではないかと思います。
書き出し形式も、PSDがいけるのですごく助かります!
将来的には、こちらもiPad版Illustratorがリリースされれば、AIデータいけるのかしら?なんて淡い期待を抱いています。
まとめ
フリーランスのイラストレーターとしてやっていくには、最低限「Photoshop」「Illustrator」は必須のスキルです。
私の場合、今後いただくお仕事によっては、Fresco使おうかな…なんて思っています。
冒頭での質問への回答です。
でも、本格的に…となるとやっぱりパソコンは必要だよ。
まずは、iPadで簡単なイラスト制作のお仕事から始めてみるのもありだよー。
私は元々Webデザイナーなんですが、グラフィックデザインなども扱っています。
Webサイト、ロゴ、カタログ、看板、使用するキャラクターデザイン、イラストと…という具合に、まとめて受注いただくケースが多く、一つのイラストを様々なものに使いまわすのでIllustrator・PhotoshopなどAdobe社製品で統一すると、非常にやりやすいのです。
とはいえ、世の中にはAdobe社以外の描画ソフトは数えきれずありますし、有名どころは他にもあります。
使いやすさもあるので、イラストレーターさんによって様々かなーと思います。
これから「絵を描く事」を仕事に、フリーランスを目指す方の参考になればと思います!