フリーランスデザイナーのための必須スキルと要注意ポイント

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フリーランスで活動するには、本来の制作スキルだけでなく、プラスで様々なスキルが必要になります。

決して難しい事ではありません。
ほとんどが、経験と共に養われていくものですので、初めはできなくても当然です。

しかし、意識して活動していなければなかなか身につかない能力でもあります。

『今から紹介するスキルがフリーランスデザイナーには必要である』と知っているのと知らないのとでは、大きな差が生まれるといっても過言ではありません。

また、フリーランスとして活動していく上で、注意しておいた方がいいポイントについても書かせていただきました。

Webデザイナー、グラフィックデザイナーに限らず、イラストレーターやその他の業種の方も、当てはまる項目もあるかと思います。

コミュニケーション能力

デザイナーに限らず、すべてのフリーランスにとってクライアント様とのコミュニケーションスキルは必須です。

特にデザイン関係の制作物を作る場合は、事前にクライアント様と制作者の間で仕上がりのデザインイメージをしっかりと共有できていなくては、仕上がりに大きく影響します。

Webデザインにしても、パンフレットなど紙媒体のグラフィックデザインにしても、ズレなく擦り合わせていかなければなりません。

完成してからイメージが違った!

なんてことになったら大変です。
最悪、振出しに戻ってイチから作り直しになることもあります。

そうなると、今までの制作時間は無駄になり、納期も調整し直しになってしまいますよね・・・これは避けたい!

また、話しやすい・質問しやすい人物であるかどうかも重要なポイントです。

もし、自分が依頼する側だったとして、話しにくい、話がうまく伝わらない、会話がつながらない、話すだけでストレスになるような相手だったら・・・

 

らる
正直、いくら技術力が高くても、絶対頼みたくないです。

 

クライアント様側のコミュニケーション能力、アウトプット力は様々です。
制作者側がリードして、うまく引き出さなくてはなりません。

コミュニケーション能力が高いと、クライアント様からいろんな切り口で、たくさんの情報を得ることができるようになります。

結果的に、制作物を作る際のアウトプットに影響するので大変重要なスキルになるわけです。

コミュニケーションが円滑だと、お客様から他の案件の相談をいただけたりもします。

これは私の経験談ですが、新規のお客様から制作依頼を受け、初めはホームページ制作だけでしたが、途中でパンフレットなどのグラフィック制作も追加受注いただいたというケースが多くあります。

そのお客様、実は事前にあいみつを取っていたらしく、そちらの方が安かったのでパンフレットはそちらに依頼する予定だったそうです。
※相見積もり(あいみつ)は、この業種ではよくあることです。

しかし、いざ打ち合わせしてみると担当者と話が噛み合わない、レスポンスが遅いなどの理由で、そちらはお断りししたいというのです。

 

らる
結局、そのクライアント様からはホームページだけでなく、パンフレットなどの制作もまとめて受注いただくことになりました。

 

結果的に、クライアント様からは、デザインの流用や打ち合わせ時間の短縮、制作コストの削減ができたので一か所に依頼してよかったと言われました。
※まとめて依頼することでいくらかお値引きさせていただいております。

 

私、実は幼少期からコミュニケーションがあまり得意ではなかったんです。
自分から話しかけるのは未だに苦手です。

でも、これまでたくさん案件をこなして、いろんなジャンルの様々なタイプのお客様とコミュニケーションを取り続けてきたので、なんとかなっています。

経験でカバーできる能力だと思います。
私でも出来るようになったので、大丈夫です!

 

うまみ
ママは今もInsragramで勉強してるんだよね!

 

らる
それを言うな、うまみよ・・・。
本当にみなさん、コミュ力高くて圧倒されてます・・・
勉強させていただいております。

 

業務遂行・管理能力

 

進捗状況の共有・確認作業

フリーランスとして活動していくには、進捗状況の共有や、要所要所でクライアント様に確認していただく作業もぬかりなく行わなくてはなりません。

先程も書きましたが、完成してからイメージが違った!なんてことになったら大変ですからね。

細かく確認を取るのが一番かもしれませんが、あまり細かいとクライアント様も疲れてしまいますし、制作も進まなくなってしまうので、ポイントをいくつか設けています。

例えば、Webサイト制作の場合は

  1. 構成・ラフ(骨組み)
  2. デザイン(肉付け)
  3. アニメーションやリンクボタンなど細部の動きの確認
  4. 制作時(TOPページ)
  5. 制作時(下層ページ)
  6. 完成時の動作確認

といった感じでしょうか。

④⑤については規模によります。
クライアント様からの要望にもよりますが、こちらからも念のため確認しておいてほしい事項があればもう少し細かく確認する場合もあります。

 

スケジュール管理

また、制作開始から納品までのスケジュール管理も重要です。

基本的にはいくつかの案件と同時進行になるので、優先順位をつけて、納期までにうまく回していかなくてはなりません。

私の場合、確認中に他の案件の制作をおこなっています。
効率的に進行させるため、ちょっとずつずらしてスケジュールを立てます。

クライアント様にもよりますが、社内チェックが多い企業になると、確認のお返事まで1週間以上かかる場合もあるので、そのあたりはクライアント様の状況を見ながら判断し、進めていきます。

 

納期を守る

そして、一番大切なのは「納期を守る」という事です。

クライアント様にもよりますが、絶対にこの期日までにはWebサイトを立ち上げたい!絶対この日までにパンフレットが必要!という場合も多いので、制作者側は100%間に合わせなくてはなりません。

厳しいようですが、フリーランスとしてやっていく以上、子供が熱を出しても、インフルエンザにかかっても、関係ありません。
今後の信用問題にかかわりますので、言い訳は通用しません。

とはいえ、子供をほったらかしにして制作するわけにもいきませんので、スケジュールは余裕をもって立てましょう。

予備日を設けることで、ある程度は何かあっても、なんとか出来るように組んでいきます。
そうすることで、無理なく納期に間に合わせることができます。

それでもどうしても無理!という時ももちろんあります、人間ですから。
その時のための対策を事前に考えておくことも必要です。(万が一に備えて外注先を探しておくなど)

正直、新規のお客様は、納期がタイトなものが多い気がします。
カツカツな場合は、お断りしています。
ママの場合は特に、子供のためにも、クライアント様のためにも、はじめから無理はしないことです。

提案力

一昔前は、ある程度制作スキルが高ければ、お仕事をいただくことができました。

しかし、今は違います。

時代の流れですね、今は素人でもある程度のデザインができるようなサービスが多く存在しています。

 

―Web制作でいえば、「WordPress」。
WordPressには、テーマと呼ばれるテンプレートのようなものが無料でたくさん配布されています。

テーマを利用すれば、知識がなくても、そこそこデザイン性の高いホームページを作ることができます。

細かく突き止めていくと、やはり素人が作ったホームページと、プロが作ったホームページではSEOや効果など全然違うのですが・・・。

 

―グラフィック制作で言えば「Canva」などが代表的ですね。
私もInstagramで利用していますが、こちらもテンプレートを使えば素人でも簡単におしゃれなグラフィック制作が可能です。
しかも、無料です!(有料版もありますが)

 

こうなってくると、もはや、デザイン力だけで勝負していくのは厳しい時代になりました。

そこで、差別化、一歩上を行くとすれば、提案力が非常に重要になってきます。

こちらも、すぐに身につくスキルではないですが、いくつも案件をこなしていくと自然と身についていきます。

より多くの業種、より多くのデザインをこなすことで、幅広い知識が身につきます。

例えば1回でも美容室(サロン)の案件をこなしていれば、1度は美容室という業種について深く調べることになります。
実際にクライアント様から生の声を聞かせていただき、どうすれば成果の出る制作物を作れるか考えますよね?

そうすることで、次回同じ業種(美容室)の案件をいただいたときに、前回よりもっと効果のある提案ができるようになります。

こうしてどんどん案件をこなして知識を増やし、提案力を磨くことができるのです。

 

差別化:プラスアルファなスキルを身につける

これは絶対あった方がいいです。

実際、私はメインはWebデザイナーですが、グラフィックデザイン、イラストレーター、動画制作、Webコンサル・・・など様々なお仕事をさせていただいています。

「コミュニケーション能力」のところでも書かせていただきましたが、スキルはたくさんあった方が武器になります。

クライアント様によっては、ホームページが欲しいだけでなく、パンフレットも作りたいという方は多いです。

起業をお考えのクライアント様の場合は、Webコンサル~各種制作物(ロゴ、名刺、ホームページ、カタログ、パンフレット、看板・・・)まで、様々な依頼をまとめて受けることもあります。

 

らる
すべての制作物を、一括で依頼できる制作会社があったらどうでしょう?
うまみ
めっちゃ魅力的やん!

 

らる
そうでしょう?
特に法人の設立時だったりすると、めちゃくちゃ忙しいんですよ。
あれもこれも新規で一から作らないといけないので、打ち合わせ時間すらもったいない状況だと思います。

 

複数の制作会社に依頼するとなると、その都度打ち合わせしなくてはなりませんし、何度も同じことを伝えなくてはなりません。
その時点で時間も労力も使いますし、スケジュール管理も大変です。
もはや、どこに何を頼んだかわけがわからなくなりそうです。

また、一か所に依頼出来たら、デザインも流用できるので著作権などで悩むこともありません。
デザインも統一できるので、トータルでの提案ができますし、ブランディングもしやすいです。

さらに、一括でご依頼いただくとなると、それなりの報酬をいただけますし、制作自体もデザインの流用などで工数削減にもつながりますので、私はお値引きさせていただいています。
クライアント様にもその点、大変喜ばれております。
これぞまさしく、WinWinですね。

メリットはその後も続きます。
パンフレットの増刷や、ホームページのリニューアル、新たな制作物のお話もいただけます。

「うちは、raruさんに全部お任せやから!」

有難いことに、そう言ってくださるリピーター様も増えてきました。

他社との差別化を図るには、一つでも多くのスキルを身に着けるのがおすすめです。

お客様を見極める力

これも、とても重要ですが、判断基準が非常に難しい問題でもあります。

私の場合は、業界経験10年でフリーランスになりましたので、ある程度ファーストコンタクトの時点で直感というか、表現しにくいのですが・・・わかるのです。

「あ・・・このお客様は、価格重視だな。」とか

「このお客様は、見積もり欲しいだけだな。」とか

「あれ・・・同業者・・・?」とか

「もしかしたら・・・トラブルになるかも・・・」とか。

こればっかりは経験と、第6感的な感じになるかもしれませんね・・・。
特に女性は鋭いらしいですからね。

人間ってすごいな~と思うのですが、第6感って根拠はないんですけど結構あたりますよね。

 

うまみ
本能が拒否しているというのか!

 

らる
うん、たぶんそう。違ったらめちゃくちゃ失礼な話だけどね(汗)

 

一番多いフリーランスあるあるは、『修正地獄』じゃないですかね。

私の知る限り、ほとんどのフリーランスが経験しています。
その名の通り、修正がめっちゃ多いお客様です。

修正はもちろんどのお客様もある程度はあるのですが、『修正地獄』のお客様は修正の数が半端ないです。
期日を設けて、「〇月〇日までに修正箇所があれば、まとめて・・・」とお伝えしていても、そうはいきません。

 

らる
小出しにしてきます・・・。

 

何度も何度も、最後には原型がなくなるほどの修正の場合もあります。
何回もコンタクトを取らなければならないので、めちゃくちゃ時間がとられ、同時進行しているほかの制作の時間まで食われかねないです。

 

そして、初めのお打合せ~確認OK~制作開始の後に、急に『方向転換』しちゃうお客様もいます。

工程が進んでいれば進んでいるほど、ダメージも大きくなります。

Webサイト制作の場合、コーディング作業(HTML・CSS)が終わりそうなときに、

「あ、やっぱ、ここ、こうして!」

 

らる
・・・あんだって?

 

そうです、まさかの仕様変更です。
お客様からすれば、簡単な修正に思うかもしれませんが、案外大幅な仕様変更になったりします。
これはきついですね、見積もりから振出しに戻るときもあります。

ドメインを取得した後で変更したいと言い出すお客様もいらっしゃいます。

 

何よりも一番の『最悪の事態』は・・・

報酬が支払われない

私自身はフリーランスになってから経験したことはないですが、実際にある話ですので、本当に気を付けた方がいいです。
何度も督促をして回収したという話もよく聞きます。

 

経験上、こういったお客様は、優良顧客へ移行する可能性は低いです。

『修正地獄』にしても『方向転換』にしても、結局お客様の考え自体がぶれているので、ぶれた制作物しか作れません。

制作者として、意味のない制作物を生み出すのは辛いものがあるので、なんとかまとめようとはします。
しかし頑固な方や、お会いするたびに言うことが変わっている方もいらっしゃるので、メンタリストでもない限りはまとめきれないと思います。

ですので、そういったお客様に出会ってしまったら、何度かはとことん付き合ってぶつかり合うのですが、ある日突然本能が・・・

「深追いするな。」

とささやくのです。(おいw)

本能からのお告げが出た時点で、受け入れて納品までもっていく方向にシフトします。
非常に悔しいし、不本意なのですが、ほかの業務もあるのである程度で切り上げ、納品して任務完了させます。

私はそこまでお人よしではないのです。

 

うまみ
あ、投げた!

 

らる
いやいや、時には投げ出す勇気も必要なのだよ。

 

もちろん、報酬を支払わないお客様(←もはやその時点でお客様でも何でもないんですが)は論外です。

 

しかしながら、引き受けてから

「しくじったあぁぁぁ!!」

ってこともあります。

そんなときのために、「修正は〇回まで。それ以降は1回につき〇円いただきます」と、事前に対策しておくのをおすすめします。

さらっと書きましたが、ここ↑非常に重要です。

実話・おまけの小話

実際、デザイン力は大したことない(←失礼すぎる)のに、かなり稼いでいるフリーランスデザイナーを知っています。
その方は、めちゃくちゃコミュニケーション能力が高く、人脈が広く、顧客の大半がリピーターさんです。

逆に、めちゃくちゃクオリティの高いデザインをされている、制作スキルの高いデザイナーさんも知っています。
その方は、コミュニケーション能力が低く、なかなか契約に至らないそうです。

やはりこれらの能力が長けている人は、強いという事の証明だと思います。

 

まとめ

以上、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

長かったのでさぞかしお疲れでしょう。

 

うまみ
コーヒーでも飲んで休憩してね!

 

以上、フリーランスデザイナーに必要なスキルと注意すべきポイントでしたが、参考になりましたでしょうか?

結局のところまとめると、フリーランスで稼ぐには、制作スキル以外に様々なスキルが必要だよってことです。
もちろん、すぐに身につくものではないですし、みんなはじめは手探りで学んでいくものばかりです。

制作スキルだけでなく、これらのスキルも磨いていきましょう!